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執筆者の写真演奏藝術センター 東京藝術大学

連載ブログ「エグモントへの道」第1回

更新日:2021年7月1日


藝大キャンパスにたたずむベートーヴェン像

保田龍門(彫刻家)作

Photo by Ayane Shindo




自由か?君は。


自由と規律、自由と正義。個人の自立と市民の連帯、そして遥かに望む理想と眼の前の現実…。

現代の私たちを悩ませるさまざまな葛藤は、16世紀後半のネーデルラント(現在のオランダ、ベルギー、ルクセンブルクにまたがる地域)にも存在していました。スペイン王フェリペ2世の命を受け、ネーデルラント支配を進めるアルバレス公爵に対し、フランドルの領主エグモント伯爵は自由を求めて敢然と立ち向かいます。スペイン圧政からの解放をめぐるオランダ独立戦争初期の史実を背景に、エグモント伯爵と市井の娘クレールヒェンの悲劇的な恋愛が織りなす壮大なストーリー!


と、ここまではゲーテが長い年月をかけて創造した物語(戯曲)であり、それに当時の人気作曲家ベートーヴェンが音楽を付けたわけですが、この《エグモント》という作品、これまでは演奏会で“序曲”のみが演奏され、ゲーテとベートーヴェンの共作である「演劇を伴う上演」が行われることはほぼ皆無でありました。

今回、話題のオリジナル楽器オーケストラ「オルケストル・アヴァン=ギャルド」、気鋭のソリストと文学座の精鋭たち、そして藝大チームが、本作の“劇的な”上演に挑みます !


本来は昨年夏の公演予定でしたが、惜しくも新型コロナウイルスの影響により延期となり、いよいよ本年8月29日(日)に東京藝大奏楽堂で十分な感染対策のもと実施予定です。


第1次チケット発売は6月30日(水)!


コロナ対策のためご用意できるお席の数に制限が予定されております。お早めのお申込みをお薦めいたします。

また公演後は配信も予定しております。



本コラムでは、これから本番に向けて本作の見所や出演者の横顔など様々な情報をお伝えしてまいりますので、どうぞご期待ください!



公演詳細はこちらをご覧ください。



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